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今を輝く女性のインタビュー
さやか
ファッションデザイナー
34歳(取材当時)、東京都出身。24歳で渡米し、ニューヨークのコレクションブランドに在籍。外資系アパレル会社の日本支社の立ち上げを任され、現在は日本で活躍中。
ファッションデザイナーとしてニューヨークのコレクションなどで活躍された後、自身のブランドの展示会を開催した経験もお持ちのさやか様。現在は外資系アパレル会社の日本支社に勤めるさやか様に、これまでのキャリアやプライベートタイムの過ごし方についてうかがいました。
表現の可能性に触れ
志したファッションの道
ファッションデザイナーになりたいと思ったきっかけは?
さやか:小学生のときに、パリコレなどの写真を見たのがきっかけです。中世ヨーロッパのスタイルを取り入れた革新的な服をつくるデザイナーさんが活躍されていたのですが、その人が提案するファッションが素敵だなあと思って。ファッション関連の雑誌はよく見ていました。
小さい頃からおしゃれに興味をお持ちだったのですね。
さやか:人とちょっと違うことをしたいという気持ちがあって、他の人があまり着ないような服を選ぶことが多かったです。家庭科が好きだったこともあり、高校卒業後は服飾の専門学校に進みました。私が通った学校は外国人の先生が多く、社会経験を積んでから入学する人も珍しくなかったので、年齢関係なくさまざまな人とともに学ぶことができました。
自分で働いてお金を貯め
単身でニューヨークへ
専門学校卒業後は、どのような進路を選ばれたのですか?
さやか:デザイナーとして、国内の企業に一旦は就職したのですが、渡米するために退職しました。ニューヨークコレクションなどに出るようなブランドで働いてみたいという思いがあったんです。日本で働いていても、なかなかそういうチャンスは巡ってこないので、とりあえずその場所へ行ってしまおうと。英語もほとんど喋れないくせに、かなり無謀な挑戦でした。今、振り返ると、何も知らなかったからこそ行けたんだと思います。
ご家族は反対しませんでしたか?
さやか:会社を辞めて渡米することを伝えたとき、母親はすごくびっくりしていました。でも、私は一度やると決めたら誰が何と言おうと聞かないということはよくわかっていて、「本当に行くの?」と訊かれて「行く」と答えたら、「じゃあ、行ってらっしゃい」って。うちの母親はずっと働いていて、そのお金で私は専門学校に行かせてもらったのですが、渡米のために必要なお金は自分で働いて貯めました。
言葉の壁に阻まれ
泣き続けた日々
ニューヨークではどのようにして仕事を見つけたのですか?
さやか:デザイナーとして雇ってもらえるところを探して、いろいろなコレクションブランドを回って飛び込みで自分を売り込んでいったのですが、あのときは本当に必死でした。面接をしてもらえたときに、「あなたは何ができるの?」と訊かれているのだろうということは分かっても、英語が聞き取れないので相手の言っていることを正確に理解できない。働きたい気持ちはあるのに、言葉の壁に阻まれて何もできないことがとても苦しかったです。日本にいる母親に電話して、泣いてしまうこともありました。
大変な経験をされたんですね。
さやか:そのような日々を続けていくうちに、ある会社で「いつから来られるの?」と訊かれ、仕事を任せてもらえるようになりました。デザイナーとして経験を積んでいくなかで、コレクションの仕事にも参加できるようになって。コレクションの前日ギリギリまで洋服を縫ったり、当日、モデルさんが舞台に出ていくのを裏方として見守ったりしているときに、「私はこれがやりたかったことなんだ。確かに今、この現場にいるんだ」ということを強く実感したんです。やりたいことを目指せる自分は、環境にも人にも恵まれているんだと思いました。
夢が叶っても
ゴールではなく通過点
その後は、ご自分のブランドを立ち上げた経験もお持ちです。
さやか:レディースブランドを立ち上げ、ラスベガスとニューヨークで展示会を開きました。ウェブカタログも作り、多くの人に見ていただくことができたのですが、実は達成感というのはあまりなくて。海外で自分が主体となって展示会を開くということは一つの通過点ではありますが、それがゴールではないですから。
行動を起こしさえすれば
新たな道が拓けていく
日本に帰国されたのは、どのような理由からでしょうか?
さやか:ニューヨークで出会った現在の会社のオーナーから、日本支社の立ち上げを任せたいというお話をいただいたのがきっかけです。ニューヨークは、自分が何か行動を起こしてさえいれば、自然と人脈が広がっていくような街なんです。
今のオーナーとも、仕事で会ったときに偶然、「日本が好きで事務所を持ちたい」という話を聞いたので、「何か手伝いましょうか」といくつかの提案をしたら、それが今の仕事につながって。渡米前に思い描いていたようなアメリカンドリームとは少し違いますが、自分の夢に向かって動き続けていれば、何かしらの形で実現するんだなと今は感じています。
ゼロを1にすることは
大変だけど楽しい
現在の仕事内容を教えてください。
さやか:ニットの洋服の企画・デザインをしています。「こういう服を作りたい」ということを考え、糸はどういう糸を使うか、肩幅は何cmで身幅は何cmといった細かい指示を仕様書にまとめるのが主な仕事です。日本で一緒に働くスタッフを集めたり、まとめたりする役割も担っています。
お仕事のどんなところに魅力を感じますか?
さやか:ゼロから洋服を作れる機会は少ないと思うので、自分が想像したものが実際に形になるのはうれしいですね。ゼロから1にすることは大変だけど、それを考えることは楽しいです。洋服を発注してくださる会社さんから、「これくらいの価格でこういう服を作りたいのですが」という相談を受けて、それならこういうデザインはどうですか、こういう糸を選ぶのはどうですかということを、一つずつ考えてご提案していく作業にはやりがいを感じます。
体の内側から
美しく健やかになるために
プライベートタイムの過ごし方は?
さやか:ダイエットをしようと始めたタヒチアンダンスのレッスンに、週5~6日くらいのペースで通っています。最近はフラダンスも習い始めました。タヒチやハワイなどの南国のカルチャーが大好きなので、いつか仕事にも活かせたらと考えています。それから、愛犬とふれあう時間も、私にとって大切なリラックスタイムです。
美容や健康のために気をつけていることはありますか?
さやか:ダンスのほかに、自宅から事務所まで40~50分くらいかけて歩くことも。食べ物では醗酵食品が好きなので、納豆とキムチとヨーグルトは毎日食べるようにしています。野菜もたくさん食べますね。高価な美容液を塗るなどして体の外側から手を加えることよりも、自分の体をちゃんと動かして、体の内側からきれいになることを意識しています。水分は1日に2L飲むように心がけていて、水かルイボスティーを飲むことが多いです。
味だけでなく
香りにも色にも
数ある飲みものの中から、なぜルイボスティーを選ばれたのですか?
さやか:もともとは夫が以前から飲んでいて、結婚してから私も作るようになりました。今は水と同じような感覚で、日常的に飲んでいます。輪切りのレモンをそのまま入れて飲むようにしているのですが、アイスでもホットでもおいしいですよ。
プレミアムオーガニックルイボスティーのどんなところがお気に入りですか?
さやか:香りも、きれいな色も気に入っていて、これまでに飲んだルイボスティーの中では、すごくさっぱりしていて飲みやすいなと思いました。ティーバッグから中の茶葉の様子が少し見えるところも気に入っているんです。お湯に入れると、茶葉がふんわりと開く様子がわかって、きれいな色が出てくる様子を見ていると癒される感じがします。会社でもいつでも飲めるように、引き出しに入れてあるんですよ。オン・オフを問わず、これからも飲み続けていきたいですね。
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