森澤まゆこさんインタビュー

User voice
今を輝く女性のインタビュー
interview_8
森澤まゆこ
イラストレーター、革製品作家、ヘアメイクアーティスト

37歳(取材当時)、埼玉県出身。イラストレーターや革製品作家、ヘアメイクアーティストとして活動。自宅の一部をレンタルスペースとして開放するなど、コミュニティづくりにも力を入れている。

10年近くの専業主婦期間を経て、子育てをしながら充実したパラレルキャリアを歩む森澤様。疑問に思うことを突き詰める姿勢が、これまでのキャリアを築き上げてきました。そんな森澤様の、大事にされている想いやお仕事について、たっぷりお話をうかがいました。

イラストやレザークラフト、ヘアメイク さまざまな分野で活躍

イラストやレザークラフト、ヘアメイク
さまざまな分野で活躍

現在のお仕事内容を教えてください。

森澤:4年ほど前から、少しずつ好きだったイラストやレザークラフトのお仕事をしています。美容師の経験があるので、ヘアメイクも。お友達の紹介でお仕事をいただくことがほとんどです。あとは、自宅の一部をレンタルスペースとして開放しています。

幅広いお仕事をされていますが、きっかけは何ですか?

森澤:最初は靴作りからです。もともとは美容師をしていたのですが、腰を悪くしてしまって退職しました。そんな時に本屋で何となく手に取った雑誌に「自分の手で自分の靴を作る」という教室を見つけて、迷わずここに行こうと決めました。当時はおしゃれ優先の靴をずっと履いていたのですが、「もっと自分の身体に合う靴を履きたい」と思ったんです。妊娠が分かってからはお休みをしていましたが、子供が3歳頃から教室には戻って、趣味程度に続けていました。10年ぐらい専業主婦をしていて、靴作りは趣味として続けていました。息子が小学生になったころに「やっぱり何かやりたい」と思って、牛革で小物を作って西東京や吉祥寺のマルシェに出品するようになりました。

子育てがきっかけで「突き詰めたい」という思いが生まれた

子育てがきっかけで
「突き詰めたい」という
思いが生まれた

靴作りからイラストやヘアメイクとどのように、仕事を広げていったのですか?

森澤:牛革の小物を作る中でふと考えたんです。市販されている革製品は、食肉として食べられている肉の副産物として私達の手元に来ますが、その革が元々何の動物だったかとか、意識する人はほとんどいない。革は革としか見ない。それに、一般的に広く使われている革は、皮をなめす際に金属系の薬品を使用しているため土に還らないものもあるんです。そういったことになんとなく違和感を感じて…。自分の作るものには責任を持ちたい、「本当に安心できる革ってなんだろう」といろいろ調べるうちに、獣害で出たイノシシやシカといった野生動物の皮をなめせると分かって、衝撃を受けました。深く知るために猟師さんのワークショップに参加して、解体して皮をはいでという経験をして、野生動物の皮で小物をつくるようになりました。
もともとイラストを描くのが好きだったのですが、革小物のショップを出店するときに、ポップを作ったり名刺を作ったりするなかで、周りの方に「私のもやって」とかお願いされて、イラストの仕事もするように。ヘアメイクも、友達から声をかけてもらったのがきっかけです。疑問に思うことを突き詰めたり、人とのつながりを広げていったりした結果、今に至るのかなと思います。     

疑問について突き詰めるようになったきっかけはありますか?

森澤:小さなころから「なんでこうじゃなきゃいけないの?」と疑問を抱きやすい子どもだったと思います。子育てをしていくなかで、子どもがそういう疑問を持った時に、疑問を追及してもいいし、枠から外れてもいいと思っているけれど、自分はそれを実践できていないと思いました。私が知らないのにちゃんと子どもに教えられないから、実体験をしておきたいというのが、「突き詰めたい」という思いにつながりました。

制限があるからこそ進むべき道が見えてくる

制限があるからこそ
進むべき道が見えてくる

子育てと仕事の両立についてお聞かせください。

森澤:子どもの年齢に応じて、子どもがいるベースでできることを進めてきた感じですね。子どもが寝てから自分が寝るまでに仕事するとか。確かに子どもがいると大変なんですけど、自分一人だと選択肢が膨大過ぎて、どう進んでいいのか分からないってこともあると思います。むしろ制限があるからこそ、進むべき道が見えてくるみたいなことはありましたね。
あと、頼み上手になりました。育児と介護が重なって、身内に頼れる人が誰もいない時があったんですが、その時は申し訳なさを感じながらも友達に頼りまくったんです。そうしたら「頼ったら楽しいし楽じゃん」って。逆にこっちに余裕ができたら、頼ってくれるようにもなりました。「お互い様」がちゃんとできるようになったのは、子どもがいてこそだと思います。

直に笑顔が見れ、喜んでもらえるのがやりがい

直に笑顔が見れ、
喜んでもらえるのがやりがい

お仕事のやりがいについて教えてください。

森澤:私が何かすることによって、直接笑顔が見られたり、喜んでもらえたりというのがやりがいです。お客様が目指しているもの、例えば「コミュニティを作りたい」とか「みんなを元気にできるスパイスを作りたい」とか、そういう個人個人の想いがあるものに対して、お手伝いをしているという感覚なんです。自分が応援したい方をサポートして、さらにその先にいる方々にも喜んでもらえるのが嬉しいですね。

お仕事で大切にされていることは何ですか?

森澤:大量生産や大量消費に関して疑問があるので、そういうレイヤーじゃないところでお仕事したいというのはいつも思っていますね。

個人だからこそできることを応援したい

気がいい人たちが集まる場所にして
個人だからこそできることを応援したい

これからお仕事で挑戦したいことを教えてください。

森澤:直近の目標は、この家を、気のいい人たちが集まる場所にしたい、個人だからできることを応援したいと思っています。みんな色んなことがあると思うんですけれども、気のいい人たちが集まることで、明るく助け合って解決していけると思っていて。
社会課題も育児も介護も、一人じゃできないことを「苦しいよね、辛いよね」と言って受け止めるよりも、「じゃあここ紹介するよ!」みたいに、前向きに受け止めてくれる人たちが集まるイメージです。そういう場があると、意外と元気がもらえる気がします。

ちゃんと寝られるくらい
心身ともにハッピーでいる

美容や健康のために気をつけていることを教えてください。

森澤:食べるものには気を使っていて、食材はなるべくオーガニックのものを選んだり、知り合いですとか顔の見える人から買ったりしています。美容に関してはヘアメイクの仕事をしているので、いろいろ聞かれるのですが、一番はたくさん寝る! なかなかできないんですけれども、ちゃんと寝られるくらい心身ともにハッピーでいられるのが一番の健康法だし、美容法だと思っています。

ほっとしたいときや息抜きをしたいとき、癒しのひとときにルイボスティーを

ほっとしたいときや息抜きをしたいとき、
癒しのひとときに
ルイボスティーを

ルイボスティーを飲むのはどんな時ですか?

森澤:ほっとしたいときや息抜きしたいときに飲んでます。あと、締め切り前で夜遅くまで仕事をしているときとか(笑)。あとは、お客さんに出すことも多いです。ノンカフェインなので、小さい子がいるお母さんや妊娠中の人とか、コーヒーを飲めない人にも。やっぱりオーガニックでカフェインレスなので、安心感がありますよね。香りも大好きで、ほっとする時間に飲んでいます。
はちみつで甘みを足したり、ジンジャーをすり下ろして入れたり、りんごのスライスを入れたり…アレンジもいろいろ楽しめるので、毎日飲んでも飽きないです。

プレミアムオーガニックルイボスティーのどんなところが気に入っていますか?

森澤:植物由来のティーバッグを使っているところです。そこまで考えているなんて素晴らしいなって。熱いお湯にティーバッグを入れるので、素材はなるべく自然のものがいいので、すごくポイント高いですね。自分が生産するものはもちろん、消費するものに対しても、最終的にそれがどうなるのかの選択が少しでもできるんだったら、なるべくいいものや地球に優しいものを選択できたらと思っているんです。

今を輝く女性インタビュー
イラストレーター、革製品作家、ヘアメイクアーティスト ∕森澤まゆこ