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今を輝く女性のインタビュー
Yuri Nabata
美容師
34歳(取材当時)。高校卒業後、美容師になるために専門学校に進学。都内の美容室やニューヨークで腕を磨き、現在はフリーランスとして活動している。
フリーランスの美容師として活躍するYuri様。高校生のときに運命の出会いを果たした、ニューヨークドライカットを専門としています。自らの技術にこだわり、まるで作品を作るかのようにカットをするYuri様に、これまでの歩みや、お仕事への想い、健康&美容法について詳しくうかがいました。
コンプレックスが
自分にとって大事な一部に
この喜びをたくさんの人に伝えたい
現在のお仕事についてお聞かせください。
Yuri:ニューヨークドライカットを専門とした美容師をしています。フリーランスになって四年目です。主な活動拠点は代官山のお店ですが、個人宅でヘアカットをすることもあります。お店には常駐しているのではなく、お客様から直接ご連絡をいただいて、こちらでスケジュールを調整してカットするスタイルです。お店を移っても、たくさんの方がついてきてくださり、本当に信頼関係で成り立っています。
美容師を目指したきっかけは何ですか?
Yuri:髪の毛全体がくせ毛ですごく悩んでいて、小学校高学年ころからずっとストレートパーマをかけていました。他の子はつるつるなのに…本当に嫌でした。そのうち、トリートメントのこととか調べるようになって、中学生のころに美容師になりたいと思うようになりました。
高校3年生のときに美容室でアルバイトをしていて、そこに置いてあった雑誌で、ニューヨークドライカットの記事を読み、日本でその技術を伝えている山根英治さんに憧れるように。
その後、英治さんのお弟子さんに髪を切ってもらったときに、初めて自分の髪を活かしてスタイリングをしてもらえたんです。「これでいいんだ。ストレートをかけなくてもいいんだ」と思って、すごく嬉しかったですね。コンプレックスだった髪の毛が、自分にとってすごく大事な一部になりました。そういうのをいろんな人に伝えたいなって思っています。
どうしてもドライカットを勉強したい
無給で働いた日々
美容師になるまでの経緯を教えてください
Yuri:美容師になるために専門学校に進学しました。高校は進学校に通っていたので、親は「美容師以外の選択肢もあるんじゃないの?」といった感じでしたけど、どうしても美容師になりたかったんです。卒業後は、ドライカットの記事を掲載していた雑誌の出版元がやっている美容室に就職しました。どうしても、ドライカットの勉強がしたくて、半年ぐらい無給で働いたんです。そういうことができたのは、親のおかげですね。トータル1年くらい働いて、ニューヨークへ行きました。
憧れの美容師の元で
修行したニューヨーク時代
ニューヨークに行かれた理由を教えてください。
Yuri:やはり山根英治さんのお店で働いて、ニューヨークドライカットを習得したいというのが大きかったです。あとは、父がよく出張で海外に行っていたこともあり、海外に行くのが夢だったんです。
ニューヨークでの日々について教えてください。
Yuri:ニューヨークには2年半くらいいましたね。最初はまた美容学校に通って勉強をしていました。それと、山根英治さんのお店に勝手に行って「お金はいらないので働かせてください」と言って、無給で働かせてもらいました。そのときも親に仕送りをしてもらって…本当にありがたいですね。
途中からお給料をもらえるようになり、ファッションショーを友達の手伝いでやらせてもらったり、有名な占い師のヘアメイクをするなどして経験を積んでいきました。
お客様の
「人生が変わる瞬間」
がすごく楽しみ
お仕事のやりがいについてお聞かせください。
Yuri:お客様が変わる瞬間が一番のやりがいです。ずっとストレートパーマをかけてきた60代後半のお客様がいらっしゃったのですが、くせの強い長い髪で…。「もうどうしたらいいかわからない」ってご本人がおっしゃっていました。そこで、思い切ってショートにさせてもらったのですが、すごくきれいなクルクルしたくせ毛で見違えるようになりました。その方に、「人生変わった」と言ってもらえてすごく嬉しかったです。
あとは、不思議な信頼ですよね。1ヶ月に一度のペースで来ていただけるので、そこで信頼関係ができていく。そういった方々に、自分が得た知識を伝えていける。これって美容師の特権だと思うんです。フリーランスになってから、お客様がもっともっと大事になりました!
時間はかかっても
譲れないこだわり
お仕事をするうえで大切にされていることは何ですか?
Yuri:自分の切り方を大切にしています。私のカットって、他の美容師さんと比べてすごく時間がかかるんです。初回は特に2時間程頂いているので。
でも、私にとってカットは作品を作るような感覚なんです。髪の毛を切りながら、どうやったらその人が一番きれいに見えるのか、毛先がどこに行くのか、パズルを解くみたいに考えています。ピースが合っていないと必ずそこで動きが止まるんですが、合っていると髪に手を入れたときにすっと通る、きれいなスタイルになるんです。
時間はかかりますがそこは譲れないです。早くやって稼いじゃえって考えはないですし、そういったスタイルだと、私は美容師を続けられていないなって思います。
お仕事をするうえで大変なことを教えてください。
Yuri:カットをしていて髪の毛が思い通りにならなかったり、お客様に似合うスタイルが見つからなかったりするときは、やっぱり大変です。でも、とにかく切りながら、きれいに見える場所を探していくと、不思議と見つかります。最近は経験のおかげか、スムーズにカットできることがほとんどです。
アーティスティックな仕事に
チャレンジしていきたい
将来の夢をお聞かせください。
Yuri:友達に、フォトグラファーをやっている人や、お洋服を作っている人、モデルをやっている人がいるので、みんなで作品撮りとかそういうのをもっとやりたいなと思っています。友達が作ったお洋服で撮影をして、撮影した写真を集めた本を出すとか…ちっちゃいものでもアーティスティックな仕事をもっとやるのが今の夢です。
マニアックな美容法が好き
健康や美容のためにされていることを教えてください。
Yuri:良く寝るようにしています。それと、料理が好きなので自炊をしています。最近は、圧力なべでだしを野菜からとるなど、ちょっとこだわった調理の仕方もしていますね。
美容系は結構好きで、最近は医療にも使われているフェイスパックがお気に入りです。大量の二酸化炭素を顔に乗せることで、酸素と二酸化炭素の交換が行われて、顔が引き締まったり、ニキビ跡のケアができたりするんです。あとは側頭筋のマッサージ!頭のマッサージはお顔がすっきりするので、本当におすすめです。結構はまりやすいタイプなんですが、これは飽きずにずっと行っています。
あとは、朝はまず水を飲んで、それからお茶を飲んでと、しっかり水分を補給しています。
地球の味がする
ルイボスティー
ルイボスティーはどんなときに飲みますか?
Yuri:毎朝飲んでいます。最近家にいる時間も多いので、自分のために時間を使おうと思って、お茶を飲みながら読書を始めました。何だか厳選されている気がしますね、やること1つひとつを大事にするというか…。
あとは、いつもマイボトルを持ち歩いているので、そこにティーバッグを入れてお湯を継ぎ足しています。結構出るのでどんどん継ぎ足して(笑)普段はホットにしていて、飲むと体が温まりますし、地球の味がする気がします! カフェインが入っていないから楽な感じがしますね。
お茶が好きで玄米茶とかストロベリー入りのお茶とかいろいろ飲んでいますが、ルイボスティーは味も香りも優しいところがお気に入り。あとやっぱりおいしいです!
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