酵素には大きく分けて「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」があります。

消化酵素には、主にでんぷんを分解するアミラーゼや、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどがあります。

代謝酵素は、消化酵素によって分解された栄養素が体内でエネルギーとなったものを身体の中で働かせる役割をします。

運動、呼吸、脳での思考、老廃物の排出、ウイルスと戦う、肌の新陳代謝など人間の生命活動の中で必要な化学反応の触媒として働いています。

生野菜や果物などの新鮮な食品、納豆や味噌などの発酵食品に含まれる食物酵素は消化を助け、体内の消化酵素の無駄使いを防ぐ役割をします。
酵素は、酸化や糖化など様々な要因によって、活性が低下したり、失活(活動しなくなる)したりします。

また加齢によってさらにそのリスクは高くなってきます。
ですから夏は要注意なのです。

酸化の一番の原因は紫外線です。

少しでも自分の大切な酵素を守るためにも、紫外線対策を万全にするとともに、質の良い睡眠をとって抗酸化物質であるメラトニンの分泌を増やしましょう。

糖化対策では、暑い日につい口にしたくなる甘い炭酸飲料やアイスクリームを避けられるといいですね。

夏だからさっぱりめの食事、そうめんだけのような炭水化物オンリーの食事も良くありません。
酵素の材料となるたんぱく質、アミノ酸を積極的に摂ることも大切です。

また、腸内細菌は酵素の産生を促すことが知られていますので、腸内細菌叢(腸内フローラ)をよりよく保つのもポイントです。
善玉菌である乳酸菌のために、発酵食品や乳酸菌が入った食品を積極的に取り入れると良いと思います。