皮フの老化の原因のおよそ7割が、紫外線によって起こる肌の老化「光老化」だと言われています。

紫外線で皮フが日焼けすると、コラーゲンなどのハリを保つ組織が切断されて弾力性が失われたり、メラニン色素が生成し角質層に沈着してシミになるなどの皮フの老化が進んでしまうのです。
紫外線量が相対的に多い夏は、曇りや雨の日も油断大敵です。
薄曇りの日でも紫外線は晴れの時の60~80%、大雨の日でさえも30%もあります。

また、紫外線の反射率にも注意が必要です。
日陰にいても反射した日光によって首を日焼けしてしまうことはよくあります。

日の光を直接浴びていないからといって油断はできません。
緑茶などのお茶の苦み成分に含まれるカテキンには、強い抗酸化作用があります。

抗酸化物質として有名なポリフェノールが多く含まれた赤ワインがフランスの国民的抗酸化飲料とするならば、お茶は日本の国民的抗酸化飲料となります。

夏のダメージ回復にお茶を積極的に飲用しましょう。
体がサビる、酸化していく要因は一つではないため、抗酸化物質も複数を組み合わせて食べる方が効果的です。

直接的な抗酸化力を発揮するビタミンA、C、Eやカロテノイドを多く含む野菜や果物、抗酸化作用のある酵素の材料となるミネラルを含む肉や魚などをバランスよく食べましょう。

もちろん食事の際の飲み物は、お茶がおすすめです。
屋外に出る時は、帽子や日傘などで紫外線をブロックしましょう。

日焼け止めクリームは、日常生活レベルでは「SPF15+」程度で十分。
屋外での軽いスポーツやレジャーでは「SPF30++」が目安です。

こまめに汗を拭いて塗り直しましょう。

また紫外線を浴びすぎると、水晶体や網膜に活性酸素が発生し、白内障や黄斑変性症の原因となります。

外出時には帽子を被ったり、紫外線カット率の高いサングラスをかけるように、心がけたほうがいいでしょう。
紫外線によって発生した大量のフリーラジカルに対抗するもっとも有効な対策は、睡眠と休養です。

睡眠時に分泌されるホルモンであるメラトニンは、睡眠の質を高める働きとともに強力な抗酸化作用をもっています。

フリーラジカルを除去する物質はいくつも発見されていますが、その中でもメラトニンは格段の能力をもっているのです。
抗酸化物質を含む食べ物には、フリーラジカルによる遺伝子の損傷や、細胞膜・脂質・たんぱく質を酸化するのを予防する作用があります。

私たちの身近にある抗酸化物質としては、ビタミンAやC、E、ベータカロチンなどがあります。

これらが多く含まれている食品といえば、やはり野菜です。

特にカラフルな野菜には、抗酸化物質が多く入っているといわれます。