加齢によって太りやすくなるのは、1、筋肉量の減少、2、脂肪が仲間を呼ぶ、3、褐色脂肪の減少などにより、人が安静状態で1日に消費するエネルギー量である基礎代謝量が減少することが大きな原因です。
この他にも日々多くなる一方のストレスによるストレス太りや善玉菌の減少による腸内環境の変化もその理由のひとつです。

腸内細菌における善玉菌とは、ビフィズス菌、乳酸菌、フィーカリ菌などを言います。
これらの菌は酢酸、乳酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生し、その受容体を介して全身に作用します。
その作用とは、体温を上昇させ基礎代謝を上げる、インスリンの作用を助ける、脂肪(白色脂肪組織)の貯蓄を抑える、食欲を抑えるなどダイエットにも深く関係するものです。



善玉菌を減らさないためには、食物繊維・オリゴ糖など善玉菌のエサとなるものをよく摂取する、ヨーグルト・乳酸菌製剤などの善玉菌を多く含む食品を摂取する、善玉菌の生育を助ける発酵食品(納豆・漬物・麹・味噌など)を摂取する、善玉菌を減らして悪玉菌を増やしてしまう原因である便秘をしないなどの対策が必要です。
ちなみに乳酸菌などを摂取する際は、生きている菌(生菌)だけでなく、死んだ菌(死菌)にも腸内環境を整える効果がありますからそこにこだわる必要はありません。