麦茶の賞味期限はいつ?作った後に日持ちさせるポイントと保存方法

すっきりとした香ばしい風味が魅力の麦茶。
夏場、大容量ポットにたっぷりと作り置きするご家庭も多いでしょう。
麦茶を飲むときに気になることの一つが賞味期限です。
実は麦茶はデリケートな飲み物で、間違った保存の仕方をするとすぐに傷んでしまいます。
では、味の劣化を防ぎ、美味しい麦茶をできるだけ長く味わうには、どのような環境で保存すれば良いのでしょうか。
この記事では、麦茶パックの賞味期限や、作った麦茶の美味しさを長持ちさせるための保存時のポイントについてご紹介します。

【目次】
1. 麦茶の賞味期限とは?
2. 作った麦茶を日持ちさせるポイント
3. 麦茶の適切な保存方法
4. 麦茶の香ばしい風味を長く楽しむために

麦茶の賞味期限とは?

麦茶パックの賞味期限は長めに設定されていますが、風味を保てるかどうかは保存方法によって変わってきます。ここでは、麦茶パックの賞味期限と、煮出すなどして作ったお茶の鮮度の確認方法についてお伝えします。

●麦茶パックの賞味期限
水出しや煮出し用の麦茶パックの賞味期限は、多くのメーカーで12カ月程度に設定されています。
適切な方法で保存しておけば、期限内は製造時と変わらない品質が保たれ、安全に美味しく飲むことができます。

ただし賞味期限を過ぎると品質は次第に劣化し、麦茶の香ばしい風味が損なわれてしまいます。
さらに劣化が進んで腐った麦茶を口にすると、腹痛や吐き気に襲われるなど食中毒になるケースがあるので注意が必要です。

開封済みのパッケージは、冷暗所で保存すると鮮度を保ちやすくなります。
また、開封後もパッケージを密封しておけば、賞味期限内なら品質が著しく落ちてしまうことはありません。
一方、開封済みの麦茶パックを湿度が高い場所に保存していると、異常がないように見えても味が落ちているおそれがあるため、飲むのは避けたほうが良いでしょう。

●作った麦茶の賞味期限
麦茶パックから水出しや煮出しをして作った麦茶は、当日中に飲み切ることをおすすめします。
また、常温で1日以上経過した麦茶を飲むのは控えましょう。

麦茶の原料は焙煎した大麦です。
大麦にはデンプン質、糖質、タンパク質が含まれており、これらが焙煎で加熱されることで麦茶独特の香ばしい風味が生まれます。
その半面、デンプン質が麦茶に溶け出すことから、雑菌が繁殖し、傷みやすいという特徴があります。
これはお茶の中でも特に麦茶に顕著で、理由は緑茶や烏龍茶は抗菌作用の働きがあるとされるカテキンを含みますが、麦茶にはカテキンがほとんど含まれていないからです。

●麦茶の鮮度の確認方法
冷蔵保存の場合も、飲む前に傷んでいないかどうかの確認が必要です。
見た目やニオイに異常がないかをよく確かめ、次の状態になっているときは飲まずに廃棄しましょう。

・カビが生えている
・ニオイに異常がある
・容器を揺らしたり、お茶を注いだりすると、ぬめりやとろみがある

また、経過した日数に関係なく味に酸っぱさを感じた場合も、飲むのを中止することをおすすめします。

麦茶

作った麦茶を日持ちさせるポイント

麦茶は、作ったその日のうちに飲み切ることをおすすめしますが、煮出しするときや容器をお手入れするときなどに少し工夫をするだけで、日持ちさせやすくなります。
麦茶の品質を維持するために注意したいポイントをまとめました。

●煮出した後は粗熱をとる
やかんで煮出した後、常温で放置していると、雑菌が繁殖するおそれがあります。
煮出した麦茶は、保存用の容器に移して容器を氷水に浸して冷まし、粗熱をとりましょう。
冷蔵庫に入れるのは十分に粗熱がとれてからです。
粗熱が残ったまま冷蔵庫に入れると、麦茶の熱で冷蔵庫内の空気が温まり、ほかの食品が傷む原因になりますので注意が必要です。

●パックを入れたままにしない
「成分をしっかり抽出したい」と思って、水出しや煮出しに使った麦茶パックを容器に入れたままにしておくと、麦茶の品質が損なわれてしまいます。
理由は、雑菌が繁殖する原因となるデンプン質が多量に染み渡ってしまうからです。
パッケージに記載のある推奨時間に準じて水出しや煮出しをしたら、パックは必ず取り出しましょう

●容器を清潔に保つ
容器が汚れていると雑菌が繁殖しやすくなるため、麦茶を入れる前によく洗浄し、熱湯消毒をしておきましょう。
容器に傷が付いていると、汚れや雑菌が傷の付いた箇所に付着することがあります。
清潔さを長く保ちたいのであれば、傷が付きにくいガラス製の容器がおすすめです。
プラスチック製は軽くて扱いやすい半面、傷が付きやすいため、使用する場合は十分な洗浄と消毒を心がけましょう。

また、保存用の容器に直接口を付けて飲むのは控えましょう。
口内はいろいろな雑菌が付着しているおそれがあります。
一度に飲み切るなら問題ありませんが、残ったお茶を再度保存する場合は、口から容器に移った雑菌が繁殖する危険性があり、注意が必要です。

●密封性の高い容器を使う
麦茶を入れる容器は密封性が高いタイプを用意しましょう。
麦茶に外気が触れると、傷みやすくなったり、冷蔵庫内のニオイが移ったりするおそれがあるからです。
ゴムパッキンが付いているフタ付きのタイプなど、密封性を重視した商品も販売されています。

麦茶の適切な保存方法

保存方法によって品質が左右される麦茶は、ちょっとした心がけで新鮮な美味しさを維持することが可能です。
麦茶の風味を守るために押さえておきたいポイントをご紹介します。

●麦茶パックの保存方法
・高温多湿の場所を避ける
ほかの多くの食品と同様に麦茶パックにとっても、高温多湿での保存は品質が劣化して味が落ちやすくなるため適していません。
キッチンのコンロやシンクの周辺、直射日光が当たる場所には置かず、冷暗所に保存してください。

・開封後は密封性の高い容器に移し替える
麦茶パックは開封後、外気に触れると劣化が進むため、なるべく早く使い切ることをおすすめします。
1箱の内容量が数十個入っていて短期間で飲み切れない場合は、パッケージ開封後、缶やビンなどの密封性の高い容器に移し替えて保存しておくと、品質が保ちやすくなります。
長期保存をする場合は乾燥剤を置くなど、湿気対策をして容器を閉じることが大切です。
密閉が不十分な場合、周囲のニオイが麦茶パックに移り、風味が変わってしまうおそれがあるため注意しましょう。

●作った麦茶の保存方法
大麦を焙煎して作られる麦茶は、デンプン質、タンパク質が加熱されることで生み出される香ばしい風味が特徴です。
しかし、デンプン質には早く腐りやすい性質があり、麦茶パックで作った麦茶には、傷みやすく日持ちに向かないという弱点があります。
美味しい麦茶を味わうためには、常温で長時間置くのは避け、冷蔵庫での保存を心がけましょう。
なるべく1日で消費できる量だけを作って当日中に飲み切ることをおすすめします。

麦茶

麦茶の香ばしい風味を楽しむために

紅茶やコーヒーなら、飲みたいときに必要な分を用意するのが一般的ですが、麦茶の場合、水出しや煮出しをしてたっぷりと作り置きをするのが一般的です。
品質を維持するには、麦茶そのものはもちろん、麦茶パックの保存方法にも注意を払いましょう。
パックを保存するときは、容器をしっかりと密封することで湿気やニオイ移りによる劣化を防ぐことができます。
麦茶を作った後は、すぐに粗熱を取り、冷蔵保存をすると、鮮度を保ちやすくなります。
また、傷みやすい特徴を持つ麦茶を雑菌の繁殖から守るために、こまめに容器を洗浄することも欠かせません。
夏の風物詩の一つといえるさわやかで香ばしい麦茶。賞味期限や保存方法を確認して、新鮮な風味を楽しみましょう。

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