みなさんお茶はお好きですか?
どんな食事にも合いますし、お菓子にもぴったりですよね。
そんな美味しいお茶ですが、中でも新茶が美味しいと耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
でも新茶って具体的にはどんなものかご存知ですか?
なんとなく初夏の頃にできるというイメージではありますが、ちょっとよくわからない…
今回はそんな「新茶」について詳しく見ていきましょう。
そもそも新茶とはどんなお茶のこと?
ではまず最初に、新茶とはどのようなお茶のことを言うかお話したいと思います。
新茶とは、その年一番最初に生育した新芽から作られたお茶のことで、初物や旬などの意味が込められそう呼ばれています。
ちなみに新茶は一番茶とも呼ばれます。
一番茶・二番茶・三番茶なんて言葉を耳にしたことはないでしょうか?
他にも三番茶を摘み採らずに、秋口に摘む秋冬番茶というものもあります。
それぞれ味に違いがあるので飲み比べてみて、自分のお好みのお茶を見つけてみるのもいいですね。
新茶になる茶葉の摘み取り時期はいつ?
「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは 茶摘じゃないか あかねだすきにすげの笠」
誰でも一度は歌ったことがある「茶摘」。
まさにこの歌の歌詞にあるように、新芽の摘み取り時期は立春から数えて88日目ころ、地域やその年の気温によって変化はありますが、だいたい五月の始め頃になります。
節目の日とされる八十八夜は、末広がりの「八」が二つあることから、縁起が良いとされてきました。
そのため八十八夜に摘み採られるお茶は不老長寿の縁起物として重宝され、その新茶を飲むと一年を災いなく過ごせるといいます。
さて「茶摘」の歌詞ではおなじみですが普段はあまり「八十八夜」なんて言葉使いませんよね。
次は八十八夜についてもう少し詳しく見ていきましょう。
八十八夜ってなに?
八十八夜は先ほども言った通り縁起の良い日とされています。
でもただそれだけではないのです。
八十八夜は雑節といって一年間の季節の移り変わりをより的確につかむために作られた特別な暦日の一つです。
日本の気候風土や生活文化の中で長い間に培われてきた知恵と経験を集約した日本独自のもので、生活や農作業に照らし合わせてつくられているので農家の方にとって農作業をするうえで大切な目安となってきました。
みなさんご存知の「節分」や「彼岸」、それに土用の丑の日でお馴染みの「土用」も雑節のひとつなのですよ。
新茶の美味しさの秘密
最後に縁起も良いとされる新茶の美味しさの秘密を見ていきたいましょう。
新茶の美味しさの秘密は養分です。
春の訪れと共にゆっくり成長していく新芽には、冬の間に蓄えた養分がぎゅっと詰まっています。
その濃縮された養分をたくさん含んだ新芽はたっぷりの旨み、そして甘みと、きめ細かく柔らかな苦みが特徴の最高の新茶に仕上がるのです。
また、新茶といえば香りがいいことで有名ですよね。
新茶特有の蒼く瑞々しい爽やかな香りは格別で、製茶後2ヶ月ほどしか味わえない本当に貴重なものなのです。
二番茶や三番茶ももちろん美味しいのですが、やはり新茶の美味しさや香りは特別ですよ。
まとめ
今回新茶について見ていきました。
まだ新茶を飲んだことがないという方は今年はぜひ新茶を味わってみてください。
一口で好きになること間違いなしです。
まだかまだかと首を長くして待っていた方は、待ち遠しい新茶の季節がもうすぐやってきますよ。
皆さん爽やかな香りと甘みの新茶を飲んで今年一年を元気に過ごしましょう。