女の子の美しい成長と幸福を願うひなまつりは「桃の節句」「弥生の節句」と言われ古くから親しまれていますよね。
今回はひなまつりの起源や食事などについてみていきたいと思います。
よく知っているようで実は知らないことも多い「ひなまつり」今年はちょっと詳しくなって「ひなまつり」を迎えてみませんか?

【目次】

1. ひなまつりの起源とは?

2. ひな人形の準備について

3. ひな人形の種類を知ろう

4. ひなまつりの祝い方

ひなまつりの起源とは?

ひなまつりの起源は中国から伝わった五節句という行事の中のひとつ、「上巳(じょうし)」でした。
古来中国では上巳という日は川で身を清める習慣がありました。
それが平安期頃に日本に伝わり、土や紙の人形にけがれを移して水に流す「流しびな」の行事となりました。
上巳が広まり、貴族の子どもの間では「ひいな遊び(雛あそび)」というお人形遊びが流行しました。
現在のままごと遊びのようなものだそうで、この人形遊びと上巳が結びついて今の「ひなまつり」の原型になったと考えられています。

その後、江戸時代になると武家や貴族の間でひな人形を段飾りにして、美しく飾って祝うようになりました。
そして明治以後この慣習が一般家庭に定着しました。
それが現代のひなまつりとなったのです。

ひな人形の準備について

次はひな人形についてみていきましょう。
まずは飾る期間についてです。
2月の中旬頃、季節の変わり目である立春を過ぎたあたり、ちょうど節分の豆まきで厄払いをしたあとが良いとされています。
ただ、この期間に出さなくてはいけない!!という決まりがあるわけではないので、だいたいひな祭りの1週間くらい前には飾り始められるように調節してみてはいかがでしょう。

片付けについても同様でいつまでということはありません。
よく早めにといいますが、早く片付けることで嫁に早く行くということを表現しているとか、片付けができるようしつけとして行われているとも言われています。
ですがひな祭りの起源となった「上巳」の節句はもともと旧暦の3月3日、今でいうと4月の上旬頃に行われる行事でした。
そのため地域によっては4月の上旬や3月末までひな人形を飾っているところもあるのだそうですよ。

ひな人形の種類を知ろう

今度はひな人形の種類についてみていきましょう。
まずは最上段から、言わずと知れた「お内裏様とお雛様」です。
その後ろに金屏風、人形の横にぼんぼりそして桃花酒または白酒などを飾ります。

次は「三人官女」です。
お内裏様とお雛様にお仕えする三人の侍女で、向かって右側から、長柄の杓、三方、銚子を持っています。

三段目は「五人囃子」です。
向かって左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡と、鳴り物の大きな順に並び、笛や太鼓で結婚式を盛り上げています。

四段目は「随身」です。読み方はずいじん、お内裏様とお雛様を守る用心棒のような役割で向かって左側の右大臣は若く、力を司り、人や家を守ります。
そして向かって右側にいる左大臣は文武両道で知性を持った老人です。
その2人の間にひし餅やひなあられを置きます。

五段目は「仕丁」です。
仕丁とはお世話係で、向かって右から、ほうき、ちりとり、熊手をもっています。
他にも外出用の付き人として、立傘、くつ台、台傘を持っている場合もあります。

六段目はたんす、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など婚礼道具の段です。
日常に使う道具が並びます。

七段目はかご、重箱、御所車などを並べます。

七段飾りのひな人形についてお話しました。
一昔前はひな人形といえば豪華な七段飾りが主流でした。
けれど近年は「親王飾り」といわれるお内裏様とお雛様だけのコンパクトなものが人気です。
飾りつけも楽で場所も取らないためもっとも需要の高いひな人形の種類なのだそうです。

ひなまつりの祝い方

ひな人形を飾ったらご馳走を準備して、さあ!ひなまつり本番です。
ここではひなまつりの食事とどんな思いが込められているかについてみていきましょう。

ひなまつりではちらし寿司や蛤のお吸い物を食べてお祝いをするのが一般的です。
様々な具材を混ぜ合わせて作られたちらし寿司には、将来食べるものに困りませんようにという願いが込められています。
また蛤のお吸い物には蛤の貝殻のようにぴったりと合う生涯のパートナーと一生添い遂げられますようにという願いが込められています。

まとめ

女の子の成長をお祝いするひなまつり。
起源や人形に込められた思いを知っていると、また特別な気持ちになりますよね。
今年のひなまつりにはお子さんとお話してみてはいかがでしょう。
より一層楽しめるのではないでしょうか。