じゃばらって何?

テレビやネットで話題の「じゃばら」とは?

みなさんは今話題の柑橘「じゃばら」をご存じでしょうか?
生産地が限られているので名前は聞いたことはあるけど、食べたことはないという方が多いのではないでしょうか。
今回は魅力がいっぱい詰まったじゃばらについてみていきましょう!

じゃばらって何!?

まずはじゃばらがどんな果物かお話したいと思います。
じゃばらは主に和歌山県北山村で栽培されています。
見た目はゆずより大きめで130g前後の重さ、緑色から黄色の果皮をしています。
冒頭でじゃばらは柑橘類と言いましたが、柑橘類の中でもゆずやライムなど香酸柑橘類の仲間です。
香酸柑橘類とは生で食べられるみかん類とは違って酸味が強く、生食にはむかない柑橘類のことを言います。
想像しただけでよだれが出ちゃいそうですね。

じゃばらの名前の由来も「邪気を払う」ほど酸っぱいということから名づけられのだそうです。
このようなことからじゃばらは縁起の良い果物として、お正月料理などにも珍重されているんですよ。

じゃばらの特徴は?

次にじゃばらの特徴を見ていきましょう。
じゃばらは果汁が豊富で香りが良く、味は「にがうま」と表現されることもあるように酸っぱさとほんのりとした苦味が特徴です。
先程も言いました通り生食には向かないので、マーマレードやはちみつ漬け、お菓子などに加工して食べるのがおすすめです。
販売されているものも加工品が多く、生よりもジャムなどの瓶詰された状態で目にすることが多いと思います。

種がほとんどないのでご自宅での料理にも活用しやすい果実です。
シンプルにゆずやすだちの代わりに焼き魚に果汁を絞るのもいいですし、はちみつ漬けなどは本当に漬けておくだけで完成するので作っておくと便利ですよ! ポン酢などもおすすめ。
お好みのだし醤油と搾りたてのじゃばら果汁を混ぜるだけ!
新鮮な果汁で作ったポン酢は格別ですので、ぜひ試してみてくださいね。

じゃばらの生産地や旬を知ろう!

最近耳にすることが多くなったじゃばらですが、いつが旬かご存じですか?
せっかく食べるなら最旬を知って最高においしいものを食べたいですよね!
そんなわけでじゃばらの生産地や旬を調べてみました。

じゃばらの収穫時期は11月下旬~12月上旬頃です。
収穫したばかりは果皮が緑色ですが、熟すにつれて黄緑色から黄色になっていきます。
そして12月から2月頃最盛期を迎えます。
生産地は主に和歌山県、愛媛県、三重県、特に和歌山県は生産量の約70%を占めています。
確かな来歴は不明とされていますが、ゆずやクネンボなどが自然交雑したのではないかと考えられています。
一昔前までは和歌山県北山村にのみ自生していた品種で、他地方では栽培されていなかったことから「幻の果実」なんて呼ばれていたのだそうですよ!

少し北山村とじゃばらのお話を…
北山村では昔から天然食酢としてじゃばらが重宝されてきました。
その後たった1本の原木を村の特産にしようと一致団結した栽培が始まり、現在ではメディアやインターネットで取り上げられる村の基幹産業となったのです。
エピソードも踏まえてじゃばらを味わったらまた一味違いそうですね。

じゃばらのおいしい見分け方・保存方法

あまり見たことのない果物の見分け方って難しいですよね。
おいしいじゃばらの見分け方をレクチャーしたいと思います。
ほかの柑橘類にも共通することですがふっくらと丸みがあり、持ったときに重みを感じるものがベスト!
新鮮な果物はどれも果皮に張りがありますよね。
じゃばらも同様にパンと張った果皮がポイントですよ。
熟成するにつれ果皮は黄色になっていきますので、いつ食べるかを考慮して色味を確認しながら選ぶのも大切ですよ!

次は保存方法、じゃばらは日持ちがいい果物です。
上手に保管することができれば1か月ほど持ちますよ。
保管方法としては乾燥しないように新聞紙で包んでからポリ袋などに入れます。
そして直射日光の当たらない冷暗所で保存します。
ジャムなどに加工するのもおすすめの方法ですので用途に合わせて試してみてくださいね。

じゃばらはどこで購入できる?

さて話題の柑橘「じゃばら」はいったいどこで購入できるのでしょう。
生産地の近くでは生でお目にかかることができるかもしれませんが、離れた地域に住んでいるとあまり見かけることはありません。
そんなじゃばら、生でも加工品でも生産地から直送の通信販売がおすすめです。
販売店も1か所だけではないのでお気に入りのお店を探してみるのもいいと思いますよ。
生の果実だけでなく様々な加工品もありますので試してみてはいかがでしょう?

余談になりますが、じゃばらは5月ごろ白く美しい、そして香りがとてもいい花を咲かせます。
近年は庭木として苗木が販売されているので、食用としてだけでなくガーデニングを楽しむ方たちの中でも人気が出てきています。
暑さにも、害虫にも強いじゃばらは育てやすく関東〜中国・四国・九州など温暖な地域が栽培に適しています。
柑橘果樹は庭に植えると「代々(橙)家が栄える」と言われています。
もちろんじゃばらも柑橘果樹、記念樹にもピッタリなのでご興味のある方はガーデニングショップを覗いてみるのも楽しいと思いますよ。

まとめ

今回はじゃばらについてお話ししましたが、いかがでしたでしょう?
最近よく耳にするけど、どんなものかわからなかったという方も少なくなかったのではないでしょうか?
じゃばらを購入する際はぜひ参考にしてみてくださいね!