ルイボスは、学名:アスパラサス・リネアリスという[マメ科]の針葉植物です。
緑茶や紅茶、ウーロン茶は全てツバキ科の茶の樹から作られますが、ルイボスはマメ科の植物のため、カフェインを含んでいません。
またルイボスは、この広い地球上でも、南アフリカ共和国でしか栽培が成功していない、非常に珍しい植物です。
他の国や地域での栽培が成功しない理由として考えられているのが、その特殊な自然環境です。
ルイボスが育つには、年間の降水量が最低でも250 mm は必要と言われています。静岡市の年間降水量が約2,400mmであることを考えると、いかに乾燥した地域であるかが分かります。
乾燥が厳しいため、ルイボスが育つ地域は、石がゴロゴロと転がる乾いた砂地が広がります。また、昼夜の寒暖差は大きい時で30度以上にもなる、過酷な環境です。
そのような環境下でも、力強く生き延びるために、ルイボスは乾いた大地の地中深くまで根を張り、水分や養分を確保します。こうして、夏場の炎天下でも、冬場の厳しい寒さにも耐え抜くようなたくましい木に成長していくのです。