筋肉をつけて、基礎代謝を上げよう!
こんにちは、ティーライフのミドリです。
今回はなぜ中高年になると太りやすくなってしまうかについて、医学博士である米井嘉一先生に答えていただこうと思います。
米井先生、よろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。
さっそくですが、若い時はたくさん食べても何ともなかった気がしますが、最近はお腹周りのお肉がぜんぜん落ちないんですよね(泣)どうしてなんでしょう?
太る仕組みは「食べ過ぎ」と「運動不足」。
同じように食べていても太りやすくなってしまう原因は、「基礎代謝が低下」するからなんだよ。
基礎代謝とは、安静にしていても自然と消費されるカロリーのこと。若いころは運動しなくても、普段の生活の中である程度カロリーが消費されていたけれども、歳を取ったら、意識的にカロリー消費を考えないと、知らぬ間に太っていってしまうということ!
なるほど!「基礎代謝の低下」について、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか?
「基礎代謝の低下」を防ぐためのポイントは次の3つ。
今回は「筋肉が減るから」について解説していくね。
こちらは男性の筋肉量の年齢変化を表しているグラフ。60代からふとももの筋肉量が大きく減少しているのがわかるね。ふとももは人間の中でも一番大きな筋肉で、この筋肉が減ると消費カロリーも減ってしまうことは想像できるよね。
90代で腹筋、背筋が増えているのはどうしてでしょうか?
いい所に気が付いたね。長生きした男性は平均的な男性よりも腹筋、背筋の筋肉量が多かったことを表しているんだ。
腹筋、背筋の筋肉量が多い男性が長生きしているということですね。筋肉量が多いと代謝も上がるから、きっと90代で太った方は少ないんでしょうね。
次に女性の筋肉量の年齢変化のグラフです。
男性同様、ふとももの筋肉低下と、腹筋・背筋の低下も顕著だね。こういった大きな筋肉は代謝を上げるためだけでなく、ロコモティブシンドロームの予防など、健康に生きるためには重要ですね。
女性は水色の下腿筋肉(ふくらはぎ)が90代以上で少し上がっていますが、これも理由があるのでしょうか?
実はふくらはぎの筋肉が発達している人の方が長生きしているんだ。
ハイヒールは履いたりするかな?ハイヒールはふくらはぎのトレーニングにもなるので、無理する必要はないけれども、おすすめです。
ハイヒールがこんなところで注目されるなんて意外!
男性、女性に共通して、ふとももという一番大きな筋肉が減ってしまうので、スクワットやウォーキングを取り入れることが有効だと思うよ。筋肉は毎年1%ほど減少していってしまうので、その減少を抑えるために、無理がない範囲で運動する習慣を取り入れよう。
結局、太らないためには、適度な運動が必要ってことだね。
スクワットですか!結構ハードですね。
無理な運動は逆効果。その人に合ったペースで運動を取り入れて、太らないために、健康に人生を楽しむために頑張ろう!年配の方でもできる、簡単なスクワットもあるよ。
このくらいなら、誰でも実践できそうですね!
足腰鍛えて、スリムに、健やかに過ごしましょう!