何それ?
聞きなれない「褐色脂肪」とは?
こんにちは、ティーライフのミドリです。
今回も引き続き、医学博士である米井嘉一先生に、なぜ年を取ると太りやすくなってしまうかという疑問に答えていただこうと思います。米井先生、よろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。
太る仕組みは 「食べ過ぎ」と「運動不足」。
さらに基礎代謝が落ちることで、太りやすくなるんですよね。
その通り。
前回は基礎代謝を低下させている要因のひとつとして、「筋肉量の低下」を紹介したけれども、今回は「
「褐色脂肪」?何なんでしょうか、それは?
脂肪は大きく「褐色脂肪」と「白色脂肪」に分けられる。褐色脂肪は新生児に多く、歳とともに減少していくものなんだ。この褐色脂肪の特徴として熱を産生する働きがあるため、褐色脂肪の減少が、基礎代謝の低下に繋がっていくんだね。
褐色脂肪は筋肉のときのように、鍛えれば増やすことができるのでしょうか。
う~ん、褐色脂肪を増やすのはなかなか難しいんだ。ただ、睡眠不足、ストレス、血糖上昇は褐色脂肪が減少する要因にもなっているため、減少を抑えることはできるよ。
そうなんですね。生活習慣が基礎代謝の低下に大きく関わっているんですね。
「褐色脂肪」は聞きなれない言葉だったと思うけれども、「白色脂肪」は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分けられるんだ。
皮下脂肪と内臓脂肪。嫌な言葉ですね(笑)。その2つはよく聞きます。
皮下脂肪は、寒さから身を守ったり、エネルギーを蓄えたり、生きるために重要な働きをしているけれども、過剰な内臓脂肪はメタボリックシンドロームの原因になり、インスリンが効きにくくなって、糖尿病に繋がったり、動脈硬化も進行しやすくなってしまうんだ。
内臓脂肪、恐ろしいですね!
脂肪を蓄えるほど、運動したくなくなったり、日常的に過剰な脂肪摂取が増えがちになるという研究報告もあるんだよ。
脂肪が脂肪を呼ぶ、まさに脂肪沼( ;∀;)
基礎代謝が落ちる要因としては、褐色脂肪の減少が上げられるけれども、広い目でみると健康的な生活習慣を心掛けることが、太りにくい体を作ることに繋がるということだね。
太らずに、健康的に過ごすには、規則正しい食生活が大事なんですね。当たり前なことだけれども、どうしてそうなるか体内のメカニズムが理解できると納得感が違います!
運動、食習慣を見直して、スリムに、健やかに過ごしましょう!